SubversionのリポジトリフォーマットとTracLighting 2.2
【2009/05/13 一部訂正】SVN1.6はリポジトリの形式に変更はありません。変更があったのはワーキングコピーのみでした。
以前のエントリでSubversion1.5系で1.4形式のリポジトリを作るというエントリを書きましたが、TracLighting2.2から同梱のSubversionが1.6になったので改訂と諸注意。
"svnadmin create"時のリポジトリフォーマットオプションは以下の通り
オプション | リポジトリ形式 | 概要 |
fromat 3 | 1.5以降でアクセス可能な形式 | |
--pre-1.5-compatible | fromat 2 | 1.4 以降でアクセス可能な形式 |
--pre-1.4-compatible | fromat 1 | 1.3 以前でアクセス可能な形式 |
女房と*1畳は新しい方が・・・と言いますが、Subversionのリポジトリ形式とワークキングコピー(クライアント)は新機能が利用したいという理由がなければ新しくしない方が面倒が少なくて良いかもしれません。
というのもサーバー側でリポジトリ形式を変えてしまうとクライアント側も変更する必要があります。まぁTortoiseSvnぐらいならまぁ指示も一発なので平気なんですが、Eclipseとかが絡んでくるとEclipseのバージョンによる調査だとか利用しているクライアントの調査だとかワーキングコピーの形式の問題含めて面倒だったりするので、私の場合は既存のプロジェクトについては旧形式そのままにしてることが多いです。
TracLighting 2.2.xで新規プロジェクトを作成する際には当然ですが1.6のリポジトリ形式になります。
TortoiseSVNで2.2で作った新しいリポジトリにアクセスするにはTortoiseSVN-1.6.1(16129)にアップデートする必要がありますが、ビルド16129には日本語のコミットログの扱いに一部問題があるので注意が必要です。*2
1.6形式のまま利用したい場合にはTortoiseSVNのRelease Candidatesを利用する必要があります。特に1.6形式に拘らないのであればSVNリポジトリを"--pre-1.6-compatible"のオプションを付けて作り直し、1.5系のTortoiseSVNを利用すると良いと思います。
TortoiseSVNの1.6.1系の正式リリースはビルド16129になりますが、日本語のコミットログの扱いに一部問題があるので注意が必要です。*3 1.6.1系のTortoiseSVNを使う場合には、TortoiseSVNのRelease Candidatesを利用する必要があります。
TortoiseSVNの1.6.2系も正式リリースされてますが、こちらは対策済のようですので1.6系を使う場合は1.6.2系を利用した方が良いかもしれません。
そんな訳で手元の環境では%TRAC_LIGHT_HOME%\bin\create-project.batの11行目にある"svnadmin create"に"--pre-1.6-compatible"のオプションを追加し、TortoiseSVNについては1.5系*4を使うようにアナウンスしています。
*1:古い女房も良いものです、はい
*4:1.5系最終はTortoiseSVN-1.5.9.15518-win32-svn-1.5.6.msiとLanguagePack_1.5.9.15518-win32-ja.msi