Shibuya.trac #13で「SCRUMでやってみた」の資料公開

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守ることをせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
〜道程〜高村光太郎

あけましておめでとうございます。

はてな自体は半年以上放置のうえ年も越してしまいましたが、Shibuya.trac第13回勉強会で「SCRUMでやってみた」という、SCRUMで開発するにあたってどのようにTracを使ったのかという話を前振りにした、自戒を込めた発表をさせてもらいました。


資料と発表の詰めが甘くて伝わりにくかった部分もあり、Tracアジャイルな開発に向かないとも取れてしまう内容になってしまいましたが、伝えたかったのは「ツールが当たり前になったその先を考える」「導入を進めようとした原点を思い出す」の二点でした。

プロセスやツールよりも個人と対話を」という言葉に象徴されるように、プロセスやツールは手段であり目的ではありません。目的達成のために道具に深く関わることになりShibuya.tracに参加していますが、道具を使うことが目的である道具(ツール)の人になりすぎていたなと猛省しています。

BTS/ITSを活用したチケット駆動開発という言葉がメジャーになりましたが、俊敏に開発し純粋に作るということだけ突き詰めると付箋やインデックスカードが最強だと思います。ただ付箋では補いきれない部分(追跡可能性等)を道具(ツール)でどうやって補うかがポイントなんだろうなと。

Tracでも3年」道具を使うことが当たり前になったからこと、当初目的のものは得られたのか、次は何を目指すのか。顧客に価値あるシステムを提供し続ける為の努力を、これからも継続していきたいと思います。

自分の前に道は無くても、自ら切り開き歩くことで自分の後に道は出来る。自分が作った道が元の原野に戻るのか、切り開いた道を他の人が同じく歩むことで道としてあり続けるのか。己の欲求のためではなく後に続く人の為に道を切り開いていければと思います。自分の切り開いた道が原野にならないように時々振り返りながら。